高校生の頃、休み時間はいつも図書館に行って、ルネッサンスから印象派までの絵画の画集を眺めて、天使を漫画風に描いていました。
天使達のやわらかい巻き毛やひだの沢山ある服装、金色のラッパや古典楽器、空中に舞う花びら、背景にからまるつる薔薇、天から射す光、羽根、後光…、そういうものがすべて美しくて、夢中になって描いていました。
友達と「ヨハネ会」という漫画同好会を作っていて、そういう天使のような子たちの絵を文化祭で展示した所、人気のイベント一位になったこともありました。このヨハネという名前は、大島弓子さんの「ヨハネが好き」という漫画の主人公と、十二使徒の中で一番若くてキリストに愛されたのがヨハネというのと、その頃見たキリストの映画のヨハネ役の人が可愛かった…みたいなしょうもない理由からでした。本当にしょうもない。
なんだか、今でも同じことをしている…気がします。
そんなこんなで、今日はパステル画のブラッシュアップ講座だったのですが、天使画を描こうということになり、挑戦です。
何が難しいって顔や身体でしょうか。絵を学ぶときは、最初は必ずモチーフを置いて、それを見て描きますが、パステル和アートは見本を見て、描き方も教わりながら、型紙なども使って描きますね。
でも、今回の天使画はほぼフリーハンドです。
ですから、もしかしたらとんでもなくひょうきんな天使とか、すっとこどっこいな天使とかできてしまうかもしれないという秘かな期待?はあったのですが、なかなか素敵な天使たちが現れてくれまして、時間はかかりましたが、びっくりするほどオリジナリティのあるそれぞれの天使画ができました。
天使といえば、羽根なので、羽根の練習を少ししました。(そうそう、天使の羽根って私達をハグするためにあるって知っていました? そっと羽根でハグしてくれているのかもしれませんね)
ネットで羽根の画像を見たり、鳩の剥製を描いた時の羽根を見直したり、エンジェルカードを参考にして、羽根の見本を描きましたので、それを見て練習です。それから、薔薇や百合などのお花も欠かせませんね。
何しろ、実は天使を見たことはないわけです。
ですから、天使を描くときは、なんとなくもわもわ、ふんわり、ぼやぼやと…という雰囲気ですね。
難しい身体は薔薇の花で隠し、お顔は眼を閉じ気味にすると描きやすいなどの工夫をして、描いたものがこちらです。
この画像ですと充分に伝わりませんが、本当に美しい絵ができました!
天使画を描くためには、パステル和アートの技法がかなり入ります。光を表現したり、ぼかしたり…。さらに、普通の絵画的要素も入りますので、少し練習しないと難しいかもしれませんが、その方が絶対的に面白いって思います。
天使にかかわることをしているときは、不思議と夢中で幸せになる気がします。
いずれは、油彩や水彩でも描きたいわけで、ブグローの天使画などを夜な夜な眺めているのです。今日のレッスンは実験的なものですので、天使画のワークはもう少し待って下さいね。
パステルでも描きたい絵を自分で自由に描けると本当に楽しいですね。
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