2013年11月13日水曜日

「風立ちぬ」の挿し絵

次回の月刊「到知」の鈴木秀子先生の「人生を照らす言葉」は、「風立ちぬ」がテーマです。

雪の上に点々と小さな光の散らばつてゐるのは、どれもみんなおれの小屋の明りなのだからな
       ──堀辰雄『風立ちぬ』

人はそれぞれ気づかぬうちに周囲を照らしているわけです。愛する人を失くした主人公が、孤独の中にいるときに、寒い山に自分の住んでいる小屋の明かりを見たとき、自分は一人で生きていると思っていたけれど、実は自分を生かしてくれる多くの光に包まれていると同時に、自分もまた周囲を照らしながら生きていると気づくんですね。クリスマスの美しい雪景色とともに、そんなことが書かれています。

人は分離感がありますから、寂しかったり孤独を感じることがありますね。まして、愛する人を失った主人公は、その後どうやって立ち直ったのか…。

本当は人は皆深い所でつながっている、と鈴木秀子先生はいつもおっしゃっているんですね。

今、映画にもなっているので、「風立ちぬ」をイラストにするとなると、どうしてもあのジブリの風の中で少女がパラソルをさして絵を描いているシーンが出てきてしまって、どうしたものかと思いました。

ですので、今回は少し象徴的に…。クリスマスの夜ということで、三角のツリーのような形の中に、谷合いの中に互いに照らし合う光を!

あえて、深刻な感じではなく軽やかに…。
こちらは、前回の「風立ちぬ」の挿し絵です。退院したその日に描いたので、なんと力のない絵か…。これは、主人公が愛する人を失くしたあと、教会でドイツ人の神父とちぐはぐな会話をしながら、窓の外を見ているシーンを描いたのですが、私自身がもう死にそうだったので、こんなエネルギー不足の絵になってしまって、よほどなかったことにしようかと思ったのですが、まあ仕方ないかと載せました。
この連載も、今回で60回目のようです。…ということは、60枚の挿し絵を描いたわけですね。全部とってあるかな。たぶん。この挿し絵だけで個展ができるくらいですね。いつかしたいようなしたくないような。


今日は少し遅くなってしまいましたが、なるべく早く寝て、歩くようにしています。

今日も少しだけ歩きました。近所に新しくお店が色々できたので、見に行って、ジンジャーティーを飲みながら、ちょっと水彩で薔薇を描いてみました。小さな絵です。






水筆ペンで、下描きもしないで、ほんの数分、落書きですね。こんな落書きを載せているのは、自分のためでして…。




体調は随分傷みもなくなり、よくなってきました。

もう寝ないとね。


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